女性の体と働き方改革
NHKスペシャルで女性の体のことが触れられていたのでメモ。
いやらしい意味ではないので悪しからず。
ソースはこちら⇒ジェンダーサイエンス(2)「月経 苦しみとタブーの真実」(前編)。
月経の仕組み
人によって体調への影響は様々なようですが、月経は単に卵子を血液とともに出すことではないらしい。
(男の私はその程度の認識でした。)
子宮内膜を常に最新に保っておく仕組み。
子宮内膜の働きは
正常な受精卵だけを捕まえに行き胎盤に着床させる超高精度のセンサー
胎児が胎盤から栄養を吸収する際に、伸ばす触手から母体を守る盾
とのこと。
この超高度な働きを保つために、月に1回リフレッシュさせる必要がある、一つの命を大切に育む壮大な人体の進化です。
月経は、そんな分厚い子宮内膜を排出するための仕組みで相当なエネルギーが必要であることと、2種類のホルモンがサイクル的にやってくることで体調へ影響を及ぼすようです。
生涯月経回数の時代変化
そんな壮大で神秘的な月経ですが、時代の変化に伴い生涯に経験する月経回数が変化してきた。
昔:50回
今:450回
9倍!?そんなに?と思いましたが、解説を聞くとなるほど。
飽食による栄養過多で初経年齢が低くなった
14.5歳から12歳へ
2年半分で32回増
出産回数が少なくなった
出産回数がなぜ月経回数に影響するか・・・
- 妊娠中と産後は月経が中断する。
- 出産回数が減ることが中断期間の縮小に
- 出産による月経中断期間は2~3年。
- 1年当たりの月経回数は約13回
- 2~3年で約26~36回
- 出生数が7人から2人に
- 中断期間5回分=338~468回増
初経の前倒しと出産回数減の合計で約400回分が増える計算に。。。
月経回数増加の影響
単に月経回数が増えることは、毎月の苦しみが増えるだけではない。
排出されるはずの子宮内膜の一部が卵巣へと逆流することがあるらしい。
回数を重ねることで卵巣が炎症を起こし不妊症の原因に。
どうしたらいいか?
人類が月経に苦しまない体へ進化しないのか?
生物の進化には数百年をかける必要があり、月経回数が増加した数十年という単位では進化不可能。
(少し前にYoutubeで進化のことを見ていたのでつながった。(【ゆっくり解説】人類は進化できないよ、という話)
では、そんな現代の月経を抱えた女性たちと関わる人たちはどうするべきか?
社会として対応していく
出産に対する仕組みは、男性の育児休暇などこの数年整ってきた。
フェムテックという言葉もこの1~2年取り沙汰されるようにもなってきた。
これからは月経に対しても人として寛容になっていく必要がある。
出演していたタレントのYOUが言っていた。
生理の時はナプキンの交換とか大変なのよ!
現場で、休憩時間が何時にあるか聞いて計画立てたいんだけど、「そんなに休憩したいの?」って思われるのが本当にイヤ!
って。
なるほど、定期的な休憩時間が必要なのか。
じゃあ、女性がいる現場は月経時期かどうか聞いて、一定間隔で休憩時間を設定すればいいか。
いや、まてよ、そんなことを聞かれることが嫌な女性も多いはず。
というか、聞く側もあまり聞きにくい。。。
じゃあ、常に一定間隔で休憩時間を入れるようにしておけば、女性が月経時期であることを気にせずに対応できる。
それに男性やその他の女性にとっても有効な仕組みだ!
男女の体の仕組みの差は埋められないが、その差を気にする必要が無く男性にも女性にもやさしい仕組みを作っていいくことが、真の男女平等なのかと思う。